ピアスです。
2004年頃のオリジナル曲5つめ。
昔々ある所に、音楽がとても大好きな少年がいました。
少年はいつか世界中に自分の音楽を届けられるように
なる事を夢見て、いつも音楽を楽しみ、そして頑張りました。
才能がない、素養がない、人気がない、需要がない、周囲の人々は彼にそう言いました。
しかし、それでも彼は音楽を、夢見る事をやめませんでした。
努力を重ねれば、いつかきっとその場所に辿り着けると信じ、そしてそう歌いました。
ですが、彼には生まれた時からある約束と期限がありました。
音楽をやめなければならない約束、そして期限でした。
無情にも時は流れ、その時はあっという間にやってきました。
少年は抗いました。夢を叶えようとがむしゃらに足掻きました。
しかし、夢は叶いませんでした。
約束は一人の問題ではなく、反故にすれば多くの人を不幸にする選択に少年は苦悩しました。
自分が信じて歌い続けた、自分の力・自分の努力では、
自分の大好きな音楽すらも守る事ができないという無力さに、何度も涙しました。
そして遂に、少年は自分の心、信念、そして夢を自ら折る決断をしました。
その苦悩、音楽への想い、音楽への謝罪、音楽が与えてくれたものへの感謝、
自らの無力さ、情けなさ、後悔、そして未来への覚悟、その全てを最後の曲に遺して。
その少年の瞳に、周囲の人々の頭上から空に舞い上がっていく不思議な何かが映りました。
その時、彼はハッとしました。「そうか。皆、、、そうだったんだ。」
少年は、彼の最も大切なもの-音楽-をそこに置き、別れを告げ、別の道へと旅立ちました。
「さよなら、僕の音楽。」
これは、そんな曲。
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