『久遠の絆』(くおんのきずな)は、1998年12月3日にフォグより発売されたPlayStation (PS) 用恋愛アドベンチャーゲーム。
久遠の絆 再臨詔 -Portable-:
2011年11月17日、PlayStation Portable(PSP)版がGNソフトウェアより発売。内容はPS2版の移植であり、おまけとして時計モードが収録されている。
DC版へ追加されたおまけシナリオで、特定の条件を満たせば本編終了後に出現する。以降の一般向け作品にも収録。本編とは印象を異にする内容が賛否両論を呼び、ユーザーの間で物議をかもした。すでに作品への強い思い入れを持っていたPS版からの継続ユーザーによる反発が大きかった一方で、DC版からの新規ユーザーによる意見はほぼ許容する内容だったという。
以下に論点とされたものを挙げる。
展開が早い:
本編ではお互いに譲れない想いを抱えた登場人物たちが千年の時をかけてぶつかり合うのに対し、『再臨詔』では早々に説得が行われ、敵もすぐに出現する。この端折られたような流れが、「『久遠』らしくない」と言われた。これについては、『再臨詔』を本編と同等の展開にすると容量が膨れ上がるので、おまけシナリオに新作1本並みの労力を割くわけにはいかなかったという事情がある。
唐突な結末:
いよいよクライマックスというところで『再臨詔』は終了するため、「この後どうなったのか」という声が大きかった。
プロデューサーの宗清紀之は「答えはあなたの心の中にある」、シナリオの加藤直樹は「書きたいテーマを書ききったので私の中では完結している」と述べている。
なぜ「聡子エンディング」なのか:
天野聡子は『再臨詔』シナリオの中心人物のひとりだが、ほかにも多くの人物が主軸となっている。しかし、システムの関係上エンディングの名称を設定せざるを得ず、やむなく天野の名を取った。どうしても最良の名前が出てこなかったためである。
PS2版では以上の点にフォローが行われており、スタッフロールをムービーに変更してシナリオ終了後の展開を補完しているほか、聡子エンディングも「再臨詔エンディング」となっている。
なお、『再臨詔』は本編と別の流れを描いているが、加藤直樹は「ゲームとしての正史は本編のトゥルーエンド」と語っている。
その「久遠の絆 再臨詔」の全曲集です。