梅雨が爆速で通り過ぎ、急激に猛暑となった。もうおそとでたくない。
「こんにちはー! かのせなさん襲来!
本日も快! 晴! さぁさ教授、茹ってないで撮影の準備ですのぜー!」
しかし、かのせなさんはくっそ元気である。この男子小学生め。
そういえば、と、ふとPC画面に目をやる。
もう一人のかのせなさんこと、れぷさんは私と同じくへにゃっていらっしゃった。ナカーマ。
「おおれぷよ! なんとだらしない! それでもかのせなさんのお着替えモデルですかっ」
「へにゃー…」
二人は同じ(?)かのせなさんだが、生まれた経緯が違う。
PC発祥のれぷさんはやはり暑さに弱いのだろう。残念だが初共演はまたの機会に。
「行きます」
行くんかい。
「行かねば」
分かった分かった。
そんなこんなで一同お出かけである。
突発撮影ゆえロケ地はご近所さんだが、ダブルかのせな初共演とあってスタッフの士気は高い。
スタンバイが進む中、れぷさんが私にこそりと。
「試してみたいことがあるのです」
現在レプリかのせなはオリジナルの新コス、その仮合わせとして活用されている。
れぷさんに変身システムへの権限は無いが、衣装だけは彼女の管轄と言っていいわけだ。
彼女のアイデアというのはそこだ。
システムはいじれなくとも、衣装を書き換えることは可能なのでは、と。
「つまりかのせなさんがSteam配信のゲームで、れぷさんはエロMODです」
言い方。分かりやすいけど言い方。
「無論リスクもあります。二人は一心同体。データをいじることでれぷさんもエロMODるかもしれません」
To LOVEるみたいに言わない。
「しかしやってみる価値はありますぜ。成功すればかのせなさんがきかんしゃトーマスになります」
そこは準拠しなくていい。
2022/07/06追記・おまけのサムネ静画im10989494