スペインの研究チームは8日、同国で発掘されたあごの骨が、これまで欧州で発掘されたヒト族の化石としては最古のものの可能性があると発表した。いずれはヒトの顔が現代に至るまでどのような変化を遂げてきたのか、解明につながると期待されている。
欧州最古の人類に関する手掛かりとなる可能性がある。
あごの骨は、スペイン北部の山の洞窟の近くで発見された。約140万年前のものと推定されている。
プロジェクトの責任者
「私たちが言えることは、欧州に到着した最初の集団の1つに属する、非常に重要で興味深い化石を発見したということだ。おそらくいずれもっと古いものが見つかるだろうが、現時点では欧州大陸に移り住んだ最も古い集団の1つのサンプルだ」
専門家チームは発見されたあごの骨が具体的にどの種のものか特定を進めている。
いずれはヒトの顔が現代に至るまでどのような変化を遂げてきたのか、解明につながると期待されている。
「現代と当時のヒトの顔を比較することができるようになり、人類の顔の起源に関する仮説に取り組むことができる。これは本当に素晴らしいことであり、この発見がもたらした大きな成果の1つだ」