僕の通う学校にはとある噂がある。───金曜日に桜の木の下で告白した二人は必ず結ばれる。少年少女の青春の舞台となる学校ならではの、どこにでもありそうな噂話。
そんなオカルトめいた、信憑性のない話……。しかし僕は否が応でもその噂を意識せざるを得ない状況になっている。
……呼び出されてしまったのだ、幼馴染の女の子に。
今まで誰にも打ち明けたことはなかったが、僕は彼女が好きだ。ずっとずっと小さいころから。そして自惚れでなければ……彼女もきっと、僕のことを憎からず思ってくれているはず。
彼女は口が悪くて、気が強くて……でもそれは素直になれない優しさの裏返し。それを僕は知っている。いつだって頼りない僕を側で助けてくれていた。
そんな優しさに甘えて僕は一歩を踏み出せなかった。でもこれからはきっと……!
呼び出された時刻に桜の木の下へ行くと、すでに彼女が待っていた。緊張した面持ちでいつもの強気な雰囲気は微塵も感じられない。
今こそ僕が勇気を出す時! そう決意し声をかけようとした矢先、彼女が振り絞るように叫んだ。
「Senpai、これから好きな人に告白するの! でも勇気が出なくて……だから見守ってて!」
彼女が呼び出した相手は僕とは全然違うタイプだった。日に焼けた肌、長髪を後ろで括りピアスも付けている。……あぁなんだ……最初から僕に望みなんてなかったのか。
二人が手を取り合い口付けを交わす。……目の裏が痛い、鼻の奥がジンジンする、耳鳴りがして手足の先が冷えていく。
……一体、僕は、なにを見せられているんだ。
気が付くと家のベッドの上だった。……どうやら無意識のうちに家に帰り、泣きながら眠ってしまったようだ。
鏡を見ると泣き腫らした顔が我ながら痛々しい。
真っ赤な夕日、舞い散る桜、幸せそうな二人……。まだあの光景が瞼に焼き付いて離れない。静かに目を閉じるとまたひとつ、涙が零れたので初投稿です。
A.I.VOICE 伊織弓鶴実況動画です。
ガバプレイ、ガバ編集が含まれます。
本編は#3:00くらいから
ルール説明・Osanaをマッチメイクで排除
・計測区間 ファイル選択 ~ EDのskip表示まで
・登校前のロード時間はカットしじみ兄貴の世界記録→
sm40577857使わせていただいた素材はコンテンツツリーをご覧ください。
(追記)タイトルガバ修正しました。ほんまこいつは……。