NOISY RAIN
降り続く雨は徒々
ノイズ塗れの8ビートに収束されて
創痍だらけの戦士に問う
忌敵は其奴じゃないだろ
黒い雲 長い夜
懐古い支配者の白昼夢に侵食されて
世界に逸脱れた訳合じゃない
刻下は行き場が無いだけ
闇に響く雨音は
破れ傾れのシンコペーション
横溢れる八分音符は希望の種
在りし日々の亡霊を
横目に過ぎる逃避行が
逆説ばかりの詩になる
立ち込める死の匂い
傲岸な女神に王手を宣告されて
剣呑な霹靂を凌げば
臆病風も凪いでる
気づけば此処は前線
帳を裂くアンティシペーション
頭蓋を掠る飛礫が虚を穿つ
偉人の墓標の上で
嗤う悪魔も燼灰になって
史実の委細が暴かれる
闇に響く雨音は
破れ傾れのシンコペーション
横溢れる八分音符は希望の種
在りし日々の亡霊を
横目に過ぎる逃避行が
逆説ばかりの詩になる
[詞と曲と絵 : 水無月6号]