"そして本当に大切な宝物には心が宿るんじゃよ。このカードにもの!何者にもかえられない"心"がの!だから海馬くんも、そのトランクケースいっぱいのカードを、一枚一枚大切にしてあげることじゃ!このゲームの本当の"強さ"とは、そーいうコトなんじゃよ。"マイリスト
mylist/73029299<編集後記>
まず、高橋和希先生のご冥福をお祈り申し上げます。今回、遊☆戯☆王を翻案しようと思ったきっかけは、高橋和希先生の訃報をニュースで知ったことで、昔の遊☆戯☆王を思い出したためです。皆様が遊☆戯☆王に親しんでいたかどうかは、年代などにもよりますが、自分はOCGを含め、ずいぶん遊☆戯☆王にハマっていた時期がありました。そもそも遊☆戯☆王はカードゲーム漫画の元祖と言って差支えないのだし、高橋和希先生は推理小説に例えると、カードゲーム漫画界のポーやコナン・ドイル並の作家です。医療漫画に例えると、カードゲーム漫画界の手塚治虫です。それで、遊☆戯☆王を古典として動画に翻案してみたいと思いました。さすがに全編動画化は厳しいので、第一話と、記念すべき最初のデュエルだけを翻案することにしました。当時は原作オリジナルの粗削りなルールや、ドミノ町の治安は特に気にならず、OCGの細かいルールも把握しないまま、遊戯や城之内や敵が繰り出す戦術やコンボに関心を持って見たり、友人とデュエルしたりしていました。ひたすら罠カードで身を固め、「団結の力」で攻撃力を飛躍的に上げて殴る。相手の罠カードは「サイクロン」で無効化する、負けそうな時は除去カードでなんとかする、というデュエルライフを送っていました。しかし、いつのころからかOCGから離れ、以降はニコニコの遊戯王MADが流行っていたころに見ていたくらいで、実際のアニメ本編やOCGからは遠ざかってしまいました。それから本動画を作るにあたって、久しぶりに原作文庫版第一巻を電子書籍で読み返してみて、狂ってたんだなあとか、警察は何をしてるんだろうなあとか、倫理観とか、思うところはありましたが、この作品のメッセージって、デュエルの様子が面白いということ以外に何かあるのだろうかと、考えました。自分が思うに、"敗北を覚悟して勝負するのが強さである"ということだと思います。牛尾さんはナイフを離せず、海馬君は自分のカードに賭けて勝負できなかった。しかし遊戯は覚悟を決めてカードを引き、デーモンの召喚を、そしてエクゾディアを引き当てました。強い心が宿ったのだと思います。あと最近の遊戯王はついて行けないです。とにかく効果が複雑で、何がなんだかわからない。