2022年9月26日
興和/新型コロナウイルス感染症患者を対象とした 「K-237」(イベルメクチン)の
第Ⅲ相臨床試験結果に関するお知らせ
興和株式会社(以下、「興和」)は、軽症の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
感染症を対象疾患として、「K-237(開発コード)」(一般名:イベルメクチン、
以下、「本剤」)の第Ⅲ相臨床試験を進めておりましたが、今回の臨床試験につきま
しては、主要評価項目において、統計的有意差が認められなかったことをお知らせい
たします。
本試験は、軽症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者1,030例を対象とし
て実施した国際共同、多施設共同、プラセボ対照、無作為化、二重盲検、並行群間比
較試験です。本剤は、主要評価項目である治験薬の投与開始から168時間までの臨床
症状が改善傾向に至るまでの時間をプラセボと比較した結果、安全性は確認されまし
た。また、死亡例はなく、重症化例もほとんど認められませんでした。しかしなが
ら、オミクロン株が主流と考えられる今回の対象患者においては、本剤およびプラセ
ボともに投与開始4日前後で症状の軽症化が認められましたが、本剤の有効性を見出す
ことができませんでした。興和は引き続き、細部に渡り様々な角度から本試験結果の
データ解析を進め、本剤の可能性についてさらに確認してまいります。なお、本試験
結果の詳細につきましては、学会または論文にて公表する予定でございます。
本試験にご協力いただきました患者さん、医療従事者をはじめ、関係者の皆様に心よ
り感謝申し上げます。
2022年9月30日
北里大学イベルメクチン医師主導治験結果に関するお知らせ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者を対象として2020年8月から2021年10月まで実施した
多施設共同プラセボ対象無作為化二重盲検医師主導治験(CORVETTE-1)の主要評価項目において、
イベルメクチン単回投与群(200 μg/kg)とプラセボ投与群との間に統計学的有意差を認めなかったことをお知らせいたします。
本試験の詳細な結果につきましては、現在論文投稿中であることを併せてお知らせいたします。
本試験にご協力いただきました患者様と医療関係者をはじめとした関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。