アメリカ上場の中国企業TuSimpleが、中国企業Hydronに違法に技術移転した疑いで、アメリカ連邦当局の捜査を受けていると、11月1日のFree Timesが報じました。
連邦捜査局(FBI)、米国証券取引委員会(SEC)、対米外国投資委員会(CFIUS)は、トラック向け自動運転技術を開発するTuSimpleと水素を動力源とした燃料電池トラックを製造するHydron(ハイドロン)との関係について調査を行っています。
TuSimpleはアメリカで開発した技術の特許権を不法にHydronに共有しながら、株主を騙した可能性があるとしています。
報道によると、TuSimpleの取締役会は7月に内部調査をスタートし、調査に関する報告書をSECに提出したとのことです。
TuSimpleは取締役会に告知せずに機密技術をHydronに無断譲渡したため、同社の共同創業者シャオディ・ホウ氏を追放することを決定した、と報告書に記載されています。
さらに、TuSimpleの社員が30万ドル近くの報酬をもらってHydronのために働いていた事例も発覚し、理事会はこれについてまったく把握しておらず、もし知ったとしても絶対に許せない行為です。