見ろ◯ロリー!オトナのお姉さんだぞぉっ!
1話#00:14
2話#06:56
3話#14:05
メキシコからカナダ南部にかけた北米大陸には、オオヤマネコの 一種であるボブキャットが生息しています。ボブキャットは、明るい茶色や薄い赤茶色の毛に覆われており、写真で見るとイエネコと見間違えてしまいます。ですが、体長がイエネコの2倍ほど ある一回り大きな身体と、耳の先端に生えている特徴的な黒い毛から、簡単に区別することができるはずです。彼らは、ネコ科の 代表ともいえるライオンとは違い、単独で暮らす生活スタイルを もちます。特にメスでは、家族や姉妹の間柄でない限り、互いに縄張りを作るなどして他のメスと関わらないような生活様式をと っています。ボブキャットの生息する環境は、山岳部や森林部、さらにはアリゾナ州の砂漠地帯など、 実に多様であり、環境適応 力が比較的高い野生動物といえるでしょう。実際、かつては高速 道路建設による移動の制限や、殺鼠剤による影響が懸念されていましたが、近年アメリカの西海岸をはじめ、街中や民家の庭先に も姿を見せるようになってきました。
実は、筆者も調査で訪れたアリゾナ州の山岳部で、一度だけボブ キャットに出くわしたことがありました。 高山の平原を悠々と歩き、狩りをする姿はとても神々しかったことを覚えています。 また、 友人の家の庭にはしばしばボブキャットが訪れるそうです。 窓からボブキャットが見られるなんて羨ましいですね。(野生動物研究者 内田 健太フォト解説より)