とあるデスマーチが始まる10日ほど前のとき、その緊張感を忘れるために全然知らない作曲家・時代を探ろうとなって、存在を知りました。
なかでもこの遺作が耳から離れなくなりました。。。デスマーチが迫る私の中の絶望とマッチしたのかもしれません。
楽譜をmidi化しながら「なんでこの曲のメロディはこんなにもフワフワしてんのか」を考えました。
・伴奏のオルガンが半音階中心である(つまり調性が希薄)
・ト短調の歌メロも前半の15小節中5小節でスケールから外れた音が使われる
・ごくまれに伴奏も歌メロも同時に調性を感じさせる部分が現れる(歌謡曲っぽい)
このように、オケと歌メロの絡みにおいて【調性の濃淡の使い分けが絶妙】なのだという結論に至りました。【調性コントロールのサジ加減】というか。24歳にしてこの能力には驚きです。
そしてこの「不安定~安定」の危ういバランスが、そのままこの人の薄命の生涯そのものを表しているようで、ただただ憐れに聞こえるのでした。
長くなりましたが、「祈り」のテーマで音楽祭に参加します。
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