かつて大阪と青森・函館を東海道本線・湖西線・北陸本線・信越本線・羽越本線・奥羽本線・海峡線・江差線・函館本線経由で結んだ寝台特急の「日本海」です。1997年から2012年までの姿です。
以前存在した特急「白鳥」とほぼ同じルートをたどっています。2往復存在した時代もあり、1号・4号はJR西日本所属、2号・3号はJR東日本所属でした。客車列車のため、後から来る電車特急の待避、つまり特急が特急を対比するという珍しいイベントを催す列車でもありました。
1988年に青函トンネルが開通した際に西日本所属の1号・4号は函館まで延伸され、「トワイライトエクスプレス」の庶民版といった特急列車となりました。
編成は古き良き24系・25形客車を用い、1号・4号は1998年まではB寝台のみ、以降は両者オロネが1両という地味な編成となっていました。西日本所属の列車は銀帯のみ、東日本所属の車両は当初は白帯のみで、「はくつる」の廃止や北斗星のおさがりの金帯客車が混じるようになりました。乗り入れ先のJR東日本とJR西日本と2つの会社がそれぞれ編成を持ち合わせているという当時より数を減らし続けていた運行体制でした。
しかし、青函ブームが去り新幹線網の発達などに伴う利用者の減少により、2006年に北海道・青函トンネルからは撤退、のち2008年にはJR西日本の1号・4号は廃止され、「日本海」はJR東日本の1往復のみとなりました。
その後、2012年に同じく日本海縦貫線経由で運転されていた「きたぐに」とともに臨時列車化され、事実上廃止されました。
え? スーパー雷鳥っぽい列車? お疲れなんじゃないですかね?