かつて札幌と釧路を函館本線・千歳線・石勝線・根室本線を経由して結んだ夜行特急「まりも」です。2001年から2007年までの姿です。
客車で運用されていた夜行急行「まりも」を昼行特急「おおぞら」の13・14号に編入し、キハ183系を使用する特急として登場した列車を、後年に再登場させたものです。
2001年の「おおぞら」の廃止により、夜行便を独立させて登場した列車で、晩年の夜行「おおぞら」の編成をそのまま使用しており、当時の「とかち」とともに、キハ183系の基本番台者を使用する数少ない特急列車でした。
編成には回送用簡易運転台付きのキハ182形100番台、通称「青坊主」ことキハ183系100番台も加わることがあります。臨時列車化後は104号機の「白坊主」も編成に入ることもありました。
最高速度は95キロと特急列車としては鈍足の部類に入りますが、無論理由が存在し、まず速度を出しすぎると目的地に早朝に到着してしまい、現地での交通の便が悪くなること、そしてそもそも客車のスハネフ14とオハネ14の最高速度が95キロであることが原因です。
また、シーズンには快速「ノサップ」「はなさき」のダイヤを用いて根室まで快速列車として乗り入れていました。釧路・根室に戻る際は普通列車として運用されるという乗り得列車でもありました。
最短5両、最大9両で運転され、最終日には寝台車1両減車があったものの9両という堂々たる運用についていました。
2007年にに臨時列車化され、2008年に廃止となり、道内完結の夜行列車は姿を消しました。
キハ183系はいろいろな増結パターンがあったので、実在・架空ともども楽しんでいただければ幸いです。