新幹線の基礎を築き上げた世界初の高速鉄道専用車両の0系の1000番台車です。1976年から1993年までの姿です。
1964年の東京オリンピックに間に合わせた東海道新幹線開業時に作られた車両の置き換えようとして開発され、夢の超特急として酷使、もとい活躍し続けた英雄的新幹線です。劣化した0系を新造の0系で置き換えるという変わった目的で作られた番台車です。
運用はそれまでのものと変わりありませんでしたが、変わったところは窓の大きさです。それまでの大窓から小窓へと変更され、1976年から1992年まで1000番台のみの編成も組まれていましたが、のちに大窓の車両を入れ混ぜた編成も組まれることとなりました。
N編成で特徴的なのは27形と36形の1000番台車。何とこの車両はそれぞれ3両ずつしか製造されず、国鉄時代から民営化後初期時期にはこのN編成でしか姿を見ることはできない珍しい車両でした。
後継車両の2000番台・100系・300系・500系・700系の登場後も改造車両を含めて「こだま」を中心として走り続けましたが、2002年頃に編成から外れ、晩年は改造工事を請けた車両が活躍しました。