なかよし度があがると寝床に勧誘してくれます。
1話#00:14
2話#07:37
3話#14:31
ユキウサギは、 北部ユーラシアから北海道まで分布し、北極圏や
山岳域などの寒い地域に生息するノウサギの一種です。北海道に
生息するエゾユキウサギは、 ユキウサギの亜種であり、本州の二
ホンノウサギはユキウサギとは別の種類です。 ユキウサギの身体
は、その名の通り、もふもふした白い毛で覆われています。その
ため、 雪原で彼らの姿を見つけるのは、至難の技でしょう。しか
し、彼らの最大の特徴ともいえる白い毛は、暖かい季節になると
尻尾を除いて茶色に変わってしまいます。 雪の無い場所では、
白い毛はむしろ目立ってしまい、 天敵に発見されやすくなるので
しょう。それを裏付けるように、 雪があまり降らない地域に住む
ユキウサギは、冬になっても白くならない個体も多くいることが
分かっています。 彼らのエサは、生息する地域ごとに異なります
。 雪の少ない地域では、 草本を中心に食べる一方で、 雪深い地域
では樹の皮や小枝も食べます。また、自身のフンを食べることで
消化しにくい食物を効率的に取り込む面白い行動をとることも
知られています。 さらに、彼らは天敵の目を欺く、 得意技を持っ
ています。 冬場にユキウサギの足跡を辿っていくと、急に足跡が
途切れることがあるのです。それは追跡者の目から逃れるため
の 「止め足」 と呼ばれる行動で、あるところで来た道を戻ったあ
と、横に大きくジャンプすることで、足跡をくらませるのです。
驚きの技ですね。
ユキウサギは、滅多に人里に出てこない野生動物ですが、登山や
ウィンタースポーツ中に出会すことも少なくありません。しかし
近年の研究から、クロスカントリーをはじめとしたウィンター
スポーツが盛んな地域では、 人間の影響によりストレス値が高ま
っていることが分かってきました。 ストレスを受けることで、餌
を食べたりや天敵を警戒する行動にまで影響が出てくることが懸
念されています。 レジャーを楽しむ時には、 そこで暮らすユキウ
サギのことを考えることも必要かもしれませんね。(野生動物研究者 内田 健太 フォト解説より)