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その他マイリス:
mylist/30846113今年の11月にマリンバソロの習作として書いた作品ですが自分にしては珍しく題材にしたいものがあって書いた曲なので曲目解説も載せます。
この作品は脳内で4つの音列が鳴り続き、その音列を作品へと落とし込みたいと思い他に何か題材となるものかと探していた際に木材で作品を制作している友人の轟颯馬氏がインスタグラムで投稿していた作品の中から
・『焦心』(2018年作成)
・『恋焦がれ』(2018年作成)
・『鼓動』(2021年作成)
心臓をモティーフとした3つの作品からインスピレーションを受け題材にしました。
使用する楽器は作品と同じ材を用いた楽器が良いと思いマリンバを使用する事にしました。
楽器自体が大型で佇まいがモニュメント的な見方も出来るという点と、木の音盤を叩くという事で木材と「音」を介して直接会話をしていると感じた点(これに関しては他の木管楽器でも言えることですが…)が大きな理由です。
曲の頭から全体を上行系の音列を奏でますが同じフレーズを繰り返す事で漠然とした苛立ち、次へとまだ進まないのか という焦りを『焦心』の作品から。中間部の緩やかな部分は恋をする緩やかで穏やかな心音の美しさ。また緩やかなフレーズから段々と段々と拍節が短くなり主題へと戻る部分が出てくるがそのフレーズの終盤にはひたすら類似した音列を繰り返す事で恋に一途であり、しかしまた一途である事が強固な心を持っているという印象を『恋焦がれ』の作品から。そして強固の中から生じる綻びを「焦り」と解釈を行い、その後『焦心』の作品から得たインスピレーションで作成した動機を繋げました。楽曲終盤は速いパッセージで同音連打をさせる小節を連続させたりアクセントを用いて違うリズム感を浮き立たせる事で『鼓動』の作品をイメージしました。