歌:知声
曲:平竹党
目を開くとそこは 刺さるような風の中
振り返るとそこは 音もない林の中
誰かが何かを叫ぶ だけど僕には何も聞こえない
秩序のない世界は 何もかもが嘘だらけさ
耳は塞いでいても 僕だけを信じてよ
争うだけなら武器はいらないけれど とどめを刺せばまた争いを生む
ふと気づくとそこは 燃えさかる火の中
歩きだすとそこは 高く深い山の中
言葉にならない悲鳴 それが頭の中で木霊する
信じられるものなど 探しても見つからないよ
何もなくていいから 僕だけを信じてよ
誰かの言葉は迷いを生み出すけど 自分の中に答えはいつもある
これを見てよ ゆらゆら
小さな振り子 ゆらら
眠たくなったら ゆらゆら
瞳を閉じて
暗闇の中に身を隠しても 必ず誰かにみつかる
未来に全てを託すとすれば ぼくらに明日はもう来ない
祈りの声が聞こえる それを歓喜の歌がかき消した
見たくないものだらけ 目を閉じても消えはしない
気付かないふりをして 僕だけを信じてよ
目に見えるものがその場にあるとしても 見えないものが無いとは限らない
未来への道に光が見えなくても 行くべき道が無いとは限らない
たどり着けない正解なら 答えはないものと同じ
他人の答えに合わせずに 自分の答えを創りだせ
天使が僕にささやく それは風に流されて消えた
悪魔が僕にささやく それは僕の背中を押す言葉
都合の悪いことが 飾り棚に並ぶけれど
もう何も考えず 僕だけを信じてよ
導かれたなら自分の答えじゃない 他人が出した答えは正しいのか
自分を偽り騙す事ができたら それは新しい世界を切り拓く
時を刻む ゆらゆら
小さな振り子 ゆらら
時間がきたよ ゆらゆら
終わりの時間
この振り子が揺れるたび
真実はまたひとつ消え 事実を塗り替え
在るはずのないものが現れ
在るべきものが消え
何も残らず すべて忘れゆくのさ