諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2021年8月22日に放送した第72回では、長崎県諫早湾漁協瑞穂支所の室田和昭さんにゲストとしてご出演いただきました。
室田さんは、諫早湾の潮受け堤防の南部排水門のすぐ近くの漁場で、60年以上もタイラギやノリなどの漁業の仕事をしてきました。かつては諫早湾奥部のガタ土の海底でもタイラギが取れたそうで、全長7kmの潮受け堤防の工事が進む中で、2kmほど開いている段階では、まだ諫早湾の奥に魚が遡上して産卵をしていたそうです。
ところが、堤防閉め切り後はカレイやシタビラメなどの底魚が急速に減り、ノリ養殖場も赤潮が発生してなかなか抜けていかないようになりました。2010年に当時の瑞穂漁協は組合員全会一致で開門を求める方針に転換。室田さんも諫早湾内の漁民として開門を求める裁判に参加しました。どん底の状態で漁業の仕事を継いだ息子のためにも、少しでも昔の海に戻るようにしていきたい、それが課題であると室田さんおっしゃっていました。
そのほか、諫早湾の昔の話、今の話をいろいろと伺いましたので、ぜひお聴きください。
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