作曲/絵:黒木正陽
ーーーーーーー詩ーーーーーーーー
これはかつて在りし夢の跡。人が望んだ進歩の末路。
ここには民がいた。光があった。喝采があった。
声一つで欲が潤った。指一つで時間を刻んだ。
ここは叡智の楽園だった。
しかし今は過ぎし憧憬。
潤いがあれば、枯渇もある。時間は安寧を望むとは限らない。
人の喝采など聞こえない。あるのは機械仕掛けが奏でる雑音。
”人が作った「功利の遺産」”
人の夢は残っても、人は残ると限らない。
これは進歩を望み続けた末路の証左。
地上に残り続ける、―生きた”怪談”である。
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【音源】2A03+VRC7