「勇者様だけあって、なかなかしぶといんじゃないー?」
「はぁ…はぁ…あたしは絶対に負けません…!」
「その根性、いつまで持つかな? それっ!」
ユイカの"パペットマスター"! 操り人形がカホに襲いかかる!
「わっ! こ、これって…あははははははっ! くすぐった…!」
「その人形が防具の中に入ったら、装備を外すまでずーっとコチョコチョ、コチョコチョ! 勇者様は耐えられるかなぁ?」
「こ、こんなの…いひっ、あはははははっ! た、助け…あううっ!」
「キリコの空間制御で、外の空間からのアクセスは封じさせてもらったよ。すまないね…」
「早く装備さん達外さないと、死んじゃうよ…?」
「うくっ、そんなっ、あははははっ…! あっもうダメっ…」
カホは全ての防具を外した! 守備力が221下がった!
「わ〜お…」
「かはっ、はぁ、はぁっ…!」
「恋鐘ちゃん、今がチャンスだよ…!」
「やったるば〜い!」
コガネの"メガトンアックス"! カホに196のダメージ!
「わああっ…!!」
カホは麻痺状態になった!
「う、ううっ…」
「ふふー、もうギブアップって感じかなー?」
「ふぅ…ここまでようやったばい、カホ!」
「ま、まだ、あたしは戦え…」
「これを見ても、そう思えるかなー?」
「…! そ、それは…っ」
「冥王の鎌"デスサイズ"。相手の命を刈り取る時に真価を発揮する…敵に回すと恐ろしい武器だね」
「あ…や、だっ…」
「ちょっとだけ、痛いの我慢しててねー」
「舌さん…噛まないようにね…?」
キリコの"マフリーズ"! カホは沈黙状態になった!
「…っ!」
「じゃあねー、小さな勇者様」
「!! っ、ぁ…!」
マミミの攻撃! カホに1のダメージ!
カホは気を失った!
「…ちょっとマミミン、演技が迫真すぎじゃない?」
「私、一応死神族の末裔なのでー」
「…手荒な真似をしてすまなかったね。けれど私達の立場上、こうするしかなかったんだ」
「魔王チユキ様が勇者達の命を狙っているというのは本当さ。かと言って、皆が束になっても勝てる相手じゃない…」
「だから私達の手で…あなただけでも守ってあげたくてね。身勝手なお願いだが、私達と一緒に何処か遠い所で…」
「…! 待って。この風は…」
「…そうだよねえ。さすがにこんな易々と見逃してはくれないか…」
「(この空間を突破出来るのは、術者よりもレベルが高い人だけ。つまり手負いのミツミネ達が相手にするのは…言うまでもなく格上…!)」
「あは〜? 最初から見てましたけど…裏切りは許しませんよ〜?」