私がある何かのキャラクターに扮するのに成功した時、たとえば「お利口さん」である時、周りの人の目にはただ1人のお利口さんが映るだろう。他人から言わせればそれは「本当の私」であるだろうが、そこに私はいない。
私はそこにいないので、「私」が理解されることはない。
誰にも理解されないため、孤独を感じている。
そして同様に、私が他人の自我を見ることができないのなら、私が他人を理解することなど不可能である。この人がわんさと溢れた世界で、ただひとりを感じている。
こんにちは、ワタセ(Ariosto)です。
これは私の第二作目の初音ミクシンフォニーの作品で、ヴァイオリンと初音ミクの二重協奏曲になります。二つの全く異なる、また言語の通じない存在であるミクとフラが友だちになるお話です。
今作は去年の「次の世界へ」に続いて、また幸運にも学校のコンペを通過し、前田ホールでのライブコンサートの機会をいただきました。そのため一つは録音制作したアニメーション、もう一つは前田ホールでのライブコンサートの2つのバージョンの動画があります。
ライブコンサートは「Music Design Symphony Orchestra」に演奏していただいた上で、モーションキャプチャーで生まれたキャラ「アリシア」が踊るダンス、動画演出、灯光演出など、様々な形式で本作のテーマを表現していただいました。
コンサート映像:
https://youtu.be/DdbiNlKCf_g&t=5355s曲/Mix:ワタセ
https://twitter.com/Ariosto_wts歌:初音ミク
詞:koki kikuchi
録音:BEN LAI
絵/動画:umiko
https://twitter.com/umiko_illu The theme of this work is inspired by "Aurora of Being: A Study of Gabriel Marcel's Thought" written by Catholic Father Bosco Lu.