現地時間3月1日、メディアが新型コロナウイルス流行時の一部の科学者に対するファウチ氏の脅しを明らかにしました。
2020年1月に新型コロナウイルスが出現したとき、サンディエゴのウイルス学者であるクリスチャン・アンダーセン氏は、新型コロナウイルスが実験室由来ではないかと疑いました。その後、3人の仲間のウイルス学者と研究し、新型コロナウイルスのゲノム配列を見て、新型コロナウイルスが実験室由来に違いないとすぐに気がつきました。
しかし、ファウチ氏との電話会議の後、ファウチ氏の当時の上司フランシス・コリンズ氏が、新型コロナウイルスが研究所由来という考えは、国際協力を損なう危険な陰謀論であり、宣伝するなとアンダーセン氏に警告しました。その後、アンダーセン氏は自分の立場を変えました。
彼は新型コロナウイルスがコウモリ由来だと反論しました。その後、彼は新型コロナウイルスが実験室由来ではないとする論文を発表し、数ヵ月後、アンダーセン氏はNIH(国立衛生研究所)から送られた188万ドルの研究助成を受けました。ファウチ氏は当時、NIHの27の研究所・センターの1つである国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の所長であり、188万ドルの助成金を送ったのはファウチ氏だったのです。
ポール上院議員は、武漢ウイルス研究所が行った機能獲得研究への資金提供について、ファウチ氏のこれまでの発言に疑問を呈し、ファウチ氏に回答を求めました。 NIHは機能獲得研究への資金提供を停止し、バイデン政権は新型コロナウイルスの起源について調査を命じました。米国エネルギー省とFBIは、新型コロナウイルスが研究所由来だと分析した上で声明を発表しており、ウイルスの起源をたどることに一定の進展がありました。