イギリスの経済紙、フィナンシャル・タイムズは6日、複数の関係者の話として、台湾の蔡英文総統が来月上旬、外交関係のある中米のグアテマラとベリーズを訪問するのに合わせてアメリカを訪れ、西部カリフォルニア州でマッカーシー下院議長と会談することで一致したと伝えました。
マッカーシー議長は台湾訪問に意欲を示していましたが、中国からの軍事的な反発を避けるために台湾側がアメリカでの会談を提案したとしています。
アメリカの要人による台湾訪問をめぐっては去年8月、当時のペロシ下院議長が訪問したことに中国が強く反発し、台湾周辺で大規模な演習をするなど軍事的な圧力を一段と強めています。
フィナンシャル・タイムズは、蔡総統がカリフォルニア州ロサンゼルス郊外にある「レーガン・ライブラリー」で演説を行うほか、ニューヨークも訪れる予定だと伝えています。