『 世界平和への愛の鈴』
懴悔文(さんげもん)
我昔所造諸悪業
皆由無始貪瞋痴
従身口意之所生
一切我今皆懺悔……
これは、華厳経四十巻本の普賢行願品から採られたた偈文で、仏教では宗派を越えて読誦されております。
お釈迦様は、諸々の苦は、貪り、怒り、無知といった煩悩が産み出すものであると説いております。
それでも私達は、常に生きるために生命を喰らい、他者と自己を比較して優越を感じたり嫉妬をしたり、自他の至らないことに怒り、廻り回って苦から逃れられずに過ごしております。
己の中のそうした負の業に向き合い省みて、これを懴悔するものが「懴悔文」であります。
真言宗中興の祖であり智山派、豊山派、新義真言宗の祖である興教大師・覚鑁は、腐敗した仏教界の中「密厳院発露懺悔文」という懴悔文を記されており、これが平安時代後期のことと伝わっています。そんな時代から、我々出家者は腐敗と反省を繰り返し続けている……
原曲:
sm41388153録音・撮影協力: 96ZUMMER
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