お疲れ様です。
雨森文庫です。
それっぽい曲と動画を作りました。
歌唱 :音楽的同位体 裏命(公式サイト
https://rim-e.kamitsubaki.jp)
ほか :雨森文庫(
https://twitter.com/unackky、
https://www.unackky.com)
移ろう季節は飛び降りしたように、目が開ききる前に形を変えてた
僕はといえば言い訳がましく、トランクに詰め込んだ夢を捨てに行く
青と黒の濁った空に星を探し、見慣れた街並みは 鈍色に錆びついて
排気音が助手席の寝息を掻き消す、踏み込む右足を少しだけ緩める
路傍の石の礫 弾いたカブが逃げていく
平穏だと疑わない世間はまだ眠ったまま
信号は赤になる 誰もいないのに青を待つ
すべて消えてしまえと願えば何より先に僕が消えるかな
ちょうど良いかと笑った 午前未明
どこへ出かけようか 今日は晴れるといいな
あてもなく走らせた 理由なんてなんでもいい
思い出連れ出すならこの両手じゃ足りない
未来になれないなら言い訳するしかない
無駄だとなじるならここで詩にしてしまえばいい
夜を切り撮るように、頼りない灯りを道連れに
昔見た映画の終わり方みたいな、静かな幕引きはやってこないみたいだ
僅かに残ったコーヒーを飲み干して、でも窓から投げ捨てるのは未だ躊躇い
周波数合わすいつものラジオは、くだらない話題で変わらず喚いてる
ボリュームを下げてと君が目を覚まして、最後くらいって僕は意固地になる
明けない夜が来ても毎日とは隔てなく
忘れるつもりもなかった、君との日々はぱらぱらと
語るには早すぎる 浸るにはまだ早すぎる
夢を叶えるつもりで生きていて叶ってしまえば死ぬしかなくて
目覚めるたびにどっちか迷ってた
君の鼻歌は時折音を外し
バカみたいだなあって、涙をただ拭った
終わってしまう世界ならその瞬間の空は何色か
答えなんて出なかった 夜明け前
逃げ出す口実を見付けてしまっただけ
最期だと分かってた 君は寝息を立てる
願えば願うほど二人のことばかり
濁ったままの空と夜を看取るように
信号は赤になる 街も動き始める
世界が終わる朝も僕は青を待つ