アメリカ大使館のモニタリングデータによると、3月5日の全国人民代表大会(全人代)開会中に、北京の大気汚染物質PM2.5の濃度は1立方メートルあたり182マイクログラム(182μg/m3)まで急上昇し、健康に害を及ぼすほど重度汚染レベルに到達しました。
これは、アメリカ大使館が北京の大気汚染データを10年間集計して以来、両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議会)期間中で最も汚染された1年です。
現地メディアの報道によると、3月3日、北京市、天津市、河北省(かほくしょう)及び周辺都市の一部のPM2.5が通常基準値を超え、4日から5日にかけて数値が徐々に上昇し、多数の都市で中程度の汚染に達したことが確認されました。
6日には北京市、天津市、河北省石家荘市(かほくしょうせっかそうし)、唐山市(とうざんし)など十数の都市で空気質指数が200を超えて重度感染に至りました。
3月5日に撮影された北京の写真でも、街全体が濃霧に覆われ、青空が見えない褐色の霧が立ち込んでいました。