【だけど忘れてしまうから せめて 一番「そのまま」を残したい】
朴之感想文(ぼくのかんそうぶん)と申します。
ボカコレ2023春ルーキー参加曲です。
歌 / 可不
音楽 / 朴之感想文
https://twitter.com/bokunokansoubunイラスト・動画 / アヨヲ 様
https://twitter.com/ayowooo_【オフボーカル】
https://commons.nicovideo.jp/material/nc298526 歌コレ使用OKです!
商業利用、原曲がフルで聴けてしまう用途以外はご自由にお使いください。
【前作】
ないンゴ
sm41732739【次作】
赤滅の夜に
sm42021110「忘れてしまうから」
いじわるマスターの喫茶店は
潰れて工事現場になった まるで砂場みたいだ
新しい店が建って 誰も知らなくなるんだろう
調子に乗って鼻血を出したシーソーも
老朽化だからってなくなってしまったみたいだ
思い出と歩いてる あたりまえだった帰り道
写真は苦手だけど
今日はいいかなって思ったんだ
君がいつものように ふざけて 僕ら笑って
手元がくるって思い切りブレて
でもこのままでいいや いやこのままがいいな
こんな鮮明に今が写ってるんだから
撮り直さなくても これが一番きれいなんだ
日常は意外と忙しいもんで
提出期限 読みかけの本 風呂にだって入らなきゃな
いなくなったあの人は もう話題にも上がらない
ふと思い出すときに
顔も浮かばないなんてさびしいよ
ちょっとおすましな顔で 慣れないポーズとって
ヘタクソすぎて何回もブレて
でもこのままでいいや いやこのままがいいな
思わず笑ってしまったふたり 残ってたから
撮り直したくない これが一番「そのまま」だから
シャッターを切るのは 覚えておきたい時間があるから
君を愛してたんだな ほんとバカだったんだな
そんなひとつひとつが僕をつくっていく
でもこのままでいたいよ ずっと変わらずにいたいよ
どんな鮮明でリアルに写せたとしても
撮り切れないほどに 今がこんなにきれいすぎて
だけど忘れてしまうから
せめて 一番「そのまま」を残したい