「君をずっと眺めていられたら、本当によかったのにな。」
はじめまして、つくも きちと申します。
ボカコレルーキーの期間1曲もボカコレに出せずに、今回ボカコレ初参加です。直前に40℃の熱を出してしまい幸先不安でしたが、なんとか投稿に行きつけてよかったです。
冬も開け春になりましたが、まだ冷える日もあります。そんな皆様の心を温められるような曲になれば嬉しく思います。
超ボーマスにてサークル参加させて頂きます!未公開の曲も沢山入ったCDを販売する予定です!是非お越しください!
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曲:つくも きち (twitter.com/KiTi_Music)
イラスト:星月 宙斗 様 (twitter.com/Sora_Luna22)
「月と灯火(とうか)の恋離し(ばなし)」
朝日が昇る4,5時間前
丑三つの空に逆さまの君
あたかも僕を憂いてるような
細やか(こまやか)なその目を見る
不意に吹く風が心を揺らし
消えてしまいそうで凍えそうな夜を
微か(かすか)に照らし彩ることが
君と僕の僅かな共通点
熱く示して
白く溶け出す
ああ届かない夜を
焦がれていた
宿した期待が遠ざかる
何かが顔を流れ落ちてゆくそれだけ
鏡じゃ見えないところまで
君をずっと眺めていれたら
本当によかったのにな
想い浮かべる
誰もが眠る夜半(やはん)を過ぎて
一言伝えた「月が綺麗だね」と
静かな宙(そら)に束の間響く
隔てられた十万里
笑っていいの
泣いてもいいの
ああツキがないぼくを
迎えてくれたら
今だけの恋を愛していたい
明日もう会えなくても
捩れた想いも伝えたい
極度に推敲された抽象表現で
停滞している心象も
時の流れに押しつぶされて
いつか消えるのだろう
儚く明けた空へ
まぶしい太陽をああ
こんなにも憎いなと
思ったことはなくて