2023年の3月中旬、静岡県掛川市にある高天神城を訪れました。
築城年代等ははっきりしませんが、
戦国時代には今川氏に服属した小笠原氏が城主を務めていました。
今川氏滅亡後、小笠原氏は徳川氏の家臣となりますが、
天正2(1574)年、武田勝頼の攻撃により、小笠原氏は降伏し、
そのまま武田氏の家臣となりました。
天正9(1581)年、徳川家康は武田方の岡部元信が守備する高天神城の周囲に砦を築き、
兵糧攻めをして、城方は城主・岡部元信以下一斉突撃をかけ、討死に落城しました。
徳川氏と武田氏の壮絶な遠江覇権の攻防の場となりましたが、
徳川氏が遠江を掌握後は廃城になったと考えられます。
標高130m程の鶴翁山(かくおうざん)に築かれた山城で、
元々の主郭想定地である東の山と、武田氏の改修と考えられる西の山の
二つの山からなる一城別郭の城でした。
特に西の山は技巧的な防御造りの遺構が残っており(土塁・堀・堀切等)、
とても見所のある城となっています。
お城→
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