日本は、四方を海に囲まれています。
そしてたくさんの港があります。その数なんと、漁港3000港、一般港湾1000港の4000の港があります。
そして、そこにある岸壁から転落して亡くなる人は、年間200人ほどいらっしゃいます。
自動車で転落した人は含んでいません。
そうした200人の命を救うために、昇降タラップや浮き輪が設置されていますが、どれも決定的ではありません。
全てを柵で覆うのが一番いいのかも知れませんが、そうなると港本来の荷役作業に支障をきたします。
そこで考えたのが、「セーフポートシステム」です。
岸壁から転落した人は、いち早く岸壁にたどり着けば、ワイヤーフロートがあり、それをたどって行けば、必ず昇降タラップにたどり着けるという安全設備です。
冬の海では、転落者はいち早く上陸しなければなりません。
単独で転落した人は、助けを求めなければなりません。
夜の海では、そんな助けの声も届かないかもしれません。
転落する多くの人は、釣り人であったり、港湾で働く人だったり、船員だったり、たまたま散歩している人だったり様々です。
そんな人たちの命を、このセーフポートシステムは助けてくれます。