天下一品唐崎店の斜め向かい、鶴喜そば唐崎店向かってすぐ左の国道161号線沿いにひっそりと建つ標識。
ここは、楠公研究会事務局に隣接する地だが、西山事務局もこの標識の存在を認識できていなかったらしい。
期せずして、自身も楠公ゆかりの地に住んでいたという事に驚く事務局だった。
標識には、建武元年(1336年)の足利尊氏離叛、箱根竹之下の戦い後の足利軍京都襲来の折に、新田義貞がこの地に陣を敷いたとしか書かれていないが、厳密には、この時には、新田義貞だけでなく、楠木正成、北畠顕家、名和長年もこの地に駆け付けて、鎌倉から京へ攻め寄せてくる足利軍の入京を阻む為、迎え討った。
また、厳密に言えば、この時の総大将・新田義貞が本陣を敷いたのは、現在の日吉大社境内地であり、この地に陣を敷いたのは、楠木正成等の諸将。
標識はとても小さい木札で、車で通ると見過ごしてしまうほどなので、注意して見て頂きたい。
知られざる、滋賀県大津市の楠公ゆかりの地の真実でした。
神社本庁所属神主・楠公研究会代表理事・表千家茶道教授者・池坊教授・作家
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