香港警察は5日、天安門事件追悼の像を破壊工作、扇動行為の疑いで押収したと、海外メディアが報じました。
香港警察は、「破壊扇動」事件に関連して、国家安全局が捜査令状で像を押収したというだけで、詳しい説明はしていません。
天安門事件記念彫柱は、1989年に北京の天安門広場で中国共産党に弾圧、虐殺された抗議するデモ隊を追悼する像です。高さ8メートルの像には、1989年に天安門広場とその周辺で中国共産党に屠殺されたデモ隊の死者を悼み、引き裂かれ、ねじれた数十人の遺体が描かれています。
天安門事件記念日から1カ月も経たないうちに、この押収は行われました。
追悼の像 は、デンマークの彫刻家イェンス・ガルシオット氏が制作したもので、1997年に香港で行われた天安門事件の記念式典で初めて公開されました。その後、香港は英国によって中国に返還されました。