5月11日午前、上海の浦東陸家嘴(ほとう
りくかし)の浦東発展銀行(ほとうはってんぎんこう)の前の階段に、少なくとも70人が集まり、胸に職員バッジとマスクをつけて座り込みのデモを行いました。 他の職員数十人が銀行前に集まって入り口をふさぎ、警察が群衆の秩序維持を行っていました。
ネットで公開された写真によりますと、A4用紙に大きな文字で印刷された「ストライキ」と書かれたものをオフィス内に掲示している事や、一般職の30%から50%の減給、管理職以上は40%の減給通知を受け取った職員もいたと伝えています。
上海市民の唐(とう)氏は記者の取材に対し、これは浦東発展銀行(ほとうはってんぎんこう)のような大手銀行だけでなく、多くの規模の小さい銀行でも、コロナウイルスが流行る当初から、給与や福利厚生をカットしていたと語りました。
中国の銀行だけでなく、世界中の銀行業界は、不動産業界と深く結びついており、不動産が変節点を迎える時は、基本的に債務危機が発生する時であり、債務危機は、銀行・金融システム全体に対するシステム危機の到来を意味します。
中国の不動産販売が急激に減少し、不動産の変節点を迎えた今、銀行内部の危機も明らかになってきました。
浦東発展銀行(ほとうはってんぎんこう)の給与削減は、ドミノの最初のピースに過ぎず、今後、ますます多くの銀行が、給与削減や人員の削減を行い、さらには、閉鎖や廃業に追い込まれても不思議ではありません。