最近、中国のサイバー規制が強化されているため、多くの公安局が、サイバー犯罪防止を理由に、中国国外でもよく使われている、Twitter 、WhatsApp、Telegramなどの、SNS機能を含む「秘密のチャットアプリ」を、子どもの携帯電話から削除されているかどうかを確認するよう、保護者に通達を出しているとのことです。さらに、保護者には、子どもがTelegramなどを使っているのを、発見した場合は、公安局へ連れて行くことまで求められています。
5月16日、南京(なんきん)市公安局の公式WeChatのアカウントには、秘密チャットアプリは、暗号化された通信のプライベート性や、「自動消去」機能により、犯罪の証拠隠滅(しょうこいんめつ)に悪用されやすいという警告文が掲載されました。
南京公安部門だけでなく、福建(ふっけん)、四川(しせん)、青海(せいかい)、広西(こうせい)、内モンゴル、甘粛(かんしゅく)の公安部門からも同様の警告を発しています。
公安部門の要請は、ネットユーザーの間で物議を醸しました。国民に対する監視が困難となったことを理由に、オフショアチャットアプリをインストールしないよう求められるのは、本質的には、表現の自由に影響を与えていると指摘されています。