―うぁぁぁ し…詩人が雨の街を練り歩いてる幻灯館本丸主催の
『在りし日の歌』祭り(
sm42308611)の試作として制作した動画です
開催日はもっと先なのでこの動画自体はフライング扱いですが
そういうのに関係なく今と言うシーズンに出してみたくなった次第です
これに限らず
「このお題はこういう季節に出したくなるな」という拘りは偶に生じます
詩のタイトルは
「夜更の雨」ですが本文に入る前に
―ヹルレーヌの面影―という題符(エピグラフ)があるようにフランスの詩人
ポール・ヴェルレーヌを意識しています
「ヹ」というのはは当時
“ve”という音を表現する際に使われていた字で
「ヹルレーヌ」なら
「ヴェルレーヌ」 「ヹニスの商人」なら
「ヴェニスの商人」と
それぞれ同じ読みになります
内容としては19世紀のフランスの詩人の間で流行った題材として
目的もなく町中を徘徊する様を詩にするというものがあり
仏文学に影響を受けた中原中也がそれを意識して作った詩ということです
リズミカルに韻を重ねていく構成にもその影響があります
ヴェルレーヌの青年期はちょうどパリが不衛生な旧来のモデルから
現代の華やかなイメージに大改造される過渡期にあたりますが
この詩では路地の足元がぬかるみでぐちゃぐちゃだったり
ここさえ抜ければ…と展望もないのにふと思ってしまうくらいにはうんざりした環境です
自動車だとか街の灯みたいな贅沢で明るいものに縁はなく
とりあえず腰を下ろして一杯やれる居酒屋のショボい灯りが恋しいぜ
…というのがなんとも無頼な雰囲気ですね
青空文庫『在りし日の歌』
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