2022年3月12日のダイヤ改正より、宇都宮・日光線では全ての電車が完全にワンマン化し、それに合わせて新型車両「E131系600番台」が導入されました。
これまでは205系600番台が使用されてきましたが、以前の車両には自動放送設備はなかったため、当形式が初の自動放送搭載車となります。
今回は、黒磯駅停車中の始発放送と、乗降案内放送(他会社では乗降促進放送とも呼ばれます)を収録しました。
房総のE131系0番台は2両編成のため、放送音声の伝送方式がアナログとなっており高音質です。一方、相模線の500番台および本動画の600番台は中間車を挟むため、引き通し線の数を減らすために車内放送もデジタル伝送となっています。
デジタルで車内放送伝送をした場合、他機器との通信もあるため、なるべく放送の占める通信量を削減する必要がありますが、その問題は多くの場合放送のビットレート(音質)を落とすことで解決されています。
それにより、近年のJR東日本ベースの通勤車両の音質劣化は著しいものとなっていますが、本番台もデジタル伝送のため音質がやや劣化しています。
取材時は、大宮支社からの派遣指導者の方が添乗していたものの、方向幕がうまく切り替わらなかったり無表示になってしまうなど、モニタ操作で苦戦している様子も見られました。
仮に、折返し時間が短ければ、電車が遅れていたか誤表示のまま運行を継続していたのでは、と推察します。乗務員訓練の不足が原因ならば、他線区のように「ワンマン訓練をより早くから行うべきではなかったのか」との疑問も浮かびます。
乗務員さんのワンマン運転に対する負担や不安が、適切な研修などを通じて軽減され、安全運転が今後とも保たれることを祈ります。
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