お聴き下さりありがとうございます。
ケロベロベロスと申します。
ボーカロイドコレクション2023夏の参加楽曲です。
高校生の時に俳句に夢中になった時代がありまして、少ない文字数で季節の一コマを想像させる品の良さや質の高い日本語が大好きでした。
私は夏の季語の中でも“ソーダ水”という単語が私のお気に入りで、言葉の透明感や清涼感が“炭酸水”や“ジュース”には無いものを感じます。
曲を通じて夏の一コマを味わっていただければ幸いです。
今後ともそうぞ良しなに…
Twitter:
https://twitter.com/KeroBeroBerosOff Vocal:
https://piapro.jp/t/NJP4作詞・作曲:ケロベロベロス
動画:ケロベロベロス
vocal:可不(KAFU)
【夏景四季】
机に置いたソーダ水の縁に
汗をかいたような雫がついた
窓から聞こえる少年の声と
蝉の鳴き声が僕を呼び止めた
進まない宿題に
夏の日差しが降りそそぐ
そよいだ風がページめくる
あゝ、なにしてんだろう
当たり前に過ぎてく夏に
あと何回僕は会えるのかな
羨む僕は部屋でひとり
めぐりめぐる夏景四季
炭酸がはじけて打ち水のように
汗ばんだ身体を驚かした
あれほど耳を衝いた周りの音たちは
いつの間にか慣れて消えていた
適当な天気を
刻んだ夏の日記と
適当に書いた
文字の羅列
あゝ、意味がないな
音を立て溶けた氷が
風鈴の音よりも綺麗に響く
静かな部屋で僕はひとり
夏の終わり赤とんぼ