西暦1,187年4月18日
聖弘が鎌倉に召し出され、源義経を匿った事に関し、源頼朝から尋問を受ける。頼朝は「義経は天下を乱す凶臣で、その行方を眩まし、朝廷からは処刑する様求められている。その為、天下の人々が皆義経に従わないでいるのに、貴方だけが義経の為に祈祷を行っている。しかも、義経に同意して何か企んでいるという噂も耳にするが、それはどうしたことか」と問うと、聖弘は「師弟の誼みで頼ってきたので迎え入れたものであり、祈祷は義経を諫めて逆心を宥めるもので、何ら罪になるものでは無い。そもそも今の関東の安全は義経の武功によるものであり、讒言によりその奉公を忘れ、恩賞の地を取り上げれば逆心を抱くのは当然であり、義経を召し返して水魚之交をする事が、国を治める方法というものである。これは義経を弁護するものではなく、天下静謐を求めての事である」と答えた。この聖弘の態度に感心した頼朝は、勝長寿院の供僧職を与え、関東繁栄の祈祷を行う様命じた。
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