小沢健二「昨日と今日」のカバーです。ソロデビュー30周年おめでたいです。レコード2枚外れているのですが、イメージの影響の講義は当たってほしい。
印象的ないわゆるジミヘンコード(〇7(+9))から始まる曲です。
他に使用されているコードを見てみると、ダイアトニックから外れるのは以下の3つ。♭VI7、♭III、♭VII。
♭III、♭VI、♭VIIといえば、いずれも同主調(主音が同じマイナー)のメジャーコード3つのすべてです。
ダイアトニックの方はというと、一つもマイナーコードが出てこず、I、IV、Vのメジャーコードのみ。
つまり、メジャーキーのI、IV、V、同主調から借用した♭III、♭VI、♭VIIのメジャーコードばかりのパワフルな内訳です。
ここでおもしろいのが、ジミヘンコードの+9はm3rdの音でもあって、3rdとm3rdの両方が同居している変なコードであるわけです。メジャーだけどもマイナーでもある(実際イントロから、右のワウギターの方はF#7(+9)を弾いていますが、左のギターはF#m7を弾いています(ただしトップノートはm3rdつまり+9にあたるところ))ようなところのあるこのコードを軸にして、同じ主音の調2つからメジャーコードを6つ引き出して組み合わせて作られているのがこの曲ということのようです。ほとんどの場所で3回と同じ調のコードを続けないので、聴いていても転調した感じもないのではないでしょうか。借用和音を使っているというのでもなく、キーはF#MajorでもF#minorでもなくF#、というような感じがしてきます。
ずっと、なんだかこの曲は変だなと思ってはいたのですが、こういうことだったのですね。
ボーカルは初音ミクNTが目指したのはボカロでなくてシンセなのではないかというようなのを読んで、興味を持って使ってみました。
サンプリング音源よりもモデリング音源よりという感触は確かに使っていてありました。
評判通り、ピッチを直に書けるのでお手軽に曲げられるのがすごかったです(あんなに使っていたポルタメントは今回一度も使っていません)。
そのかわり、声は未加工でそのまま使うのは難しく、いろいろ考えるところがありました。NTお聴きになってどんなものでしょう?
以下のものにお世話になりました。
MMD関連
Appearance Miku_大人バージョン2.3.1(tk)
MMD
FaceAndLips
LipFaceMaker
Aviutlプラグイン
虹色グラデーション(ティムさん)
TA手書きファジー((o・ω・o)さん)