この動画は、湖南省の農村で、白喜事の時、農村嗩吶隊(チャルメラ楽団)による演奏です。一般的に、こういう「紅白喜事」の時には、嗩吶隊の演奏は昼夜を問わず、ずっとやり続けます。もちろん、3分とか5分とかというお茶の休憩タイムはあります。また、他のチャルメラ楽隊もきているので、ローテーションでやっていくのは基本です。
そもそも「紅白喜事」いう言葉を耳にする日本人は殆どいないと思います。「紅白喜事」とは、日本の「冠婚葬祭」のことであり、主に「結婚と葬儀」を指す中国語であります。中国で紅(赤)は結婚、白は葬儀を象徴する色で、結婚式を「红事」、葬式を「白事」と称します。通常、天寿を全うした特に高齢者の葬式は「白喜事」という。ですから、中国では「冠婚葬祭」を「紅白喜事」と称します。また、農村嗩吶隊は「紅白喜事」に欠かせないものとなっているんです。
民族楽器を使う嗩吶隊は、嗩吶(チャルメラ)、銅鑼(どら) 、チャッパ(銅鈸子)、皮鼓(スネアドラム)によって構成されます。