7月31日、台風5号の影響で、中国の首都北京や河北省などが、記録的な大雨に見舞われました。中でも北京市の房山(ほうざん)区、門頭溝(もんとうこう)区などではすでに
冠水(かんすい)している状況です。
ソーシャルメディアに投稿された動画では、過去600年間浸水したことのない紫禁城(しきんじょう)でさえ、最も深いところでは膝まで水に浸かった様子が確認できました。豪雨の影響で、水位はおよそ0.5メートルに達し、何台もの車が流されたほか、北京の永定河(えいていがわ)に架(か)かる盧溝橋(ろこうきょう)の横に、新しく建設された橋まで崩壊し流されたとのことです。
中国国営メディアは、今回の豪雨で2人が死亡したと報じています。
北京市内の観光スポットもすべて閉鎖され、北京の2つの空港は31日の午後、200便以上のフライトが欠航となりました。また、
北京市内の358本の道路が、今回の豪雨により、なんらかの被害や影響を受けている状況です。