白と黒と、あの彼女は -The Colour Out of Space-
■ストーリー
少年は『ある時から』色の無い世界で過ごしてきた。
普通とは大きくかけ離れた白黒二値の視界に悩まされ、既に身体も精神も限界だった。
そんなある日のこと。少年は出会う。「彼女」に出会うのだ。
https://novelgame.jp/games/show/8319イア!イア!クトゥルフ!フタグン!なのがヤカク
ルルブ片手にノベルゲームやったのはさすがに初めてな方がせえ
利用素材
音楽:BGMer
http://bgmer.netヤカクとせえ ツイッター
https://twitter.com/YakakuToSee動画内で触れ忘れたのですが、ミシェル・ウェルベックもラヴクラフト論でデビューしてましたね。
あとは文学研究、文芸批評でお馴染み、『批評について』(勁草書房)の著者ノエル・キャロルも新著『ホラーの哲学』(フィルムアート社)でももちろんとりあげています。
動画内でも触れましたが、科学技術の発展により地球上の自然を利用し、他の生物に対して地上の支配者として振舞う文明社会。それを一瞥し鼻で笑い、創世神話すらをも否定する冒涜的な存在がクトゥルフで描かれる超越的存在者です。
人間は万能でなければ神でも無い、「外部」からやってきた真の支配者を前にしてなすすべも無く、ただただ人間の無力さが描かれるのが新種の恐怖。
それがなぜイーロン・マスクの盟友、ペイパルマフィアのドン、影の大統領と呼ばれる経済界に絶大な影響力を持つ起業家、ピーター・ティールと結びつくのか。
社会福祉への再分配のための徴税を嫌い、国家による介入、権威をも否定するある種の起業家精神(リバタリアニズム)が、我々の認識する世界、我々の持つ価値観、その「外部」から飛来してやってくるクトゥルフの太古の神々により打ち砕かれるという虚構性と意外と相性が良いのでしょう。
少し前まではシンギュラリティ(技術的特異点)により世界は一変する!!なんて囁かれてたりもしましたね。