トラバントは立派に育った息子と娘を見て感無量の心地だったのではと思います。
聡明で人徳のあるアリオーンはこれからのトラキアを背負って立てるだろうし、芯が通っていて帰る国と肉親が存在するアルテナをもはや止められない。
そんな現状があったからこういう最後を選んだのでは、と思いました。
ゲイボルグを失う恐れもあっただろうけど、3歳から17年間育ててきたアルテナには情のほうが勝ったんじゃないかな。
キュアンとエスリンを屠ったころのほうが冷酷に感じたので、年月と、混沌としているトラキアで王を続ける重圧とで「疲れた」というのが彼のまろび出た唯一の本心だったと思います。
私の見解です。
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