初投稿です。
Music/Words テラバヤシタスク
陽だまりの中を戦ぐ木々の
葉の擦れる音が降り注いで
窓辺に飾った花束が
羨ましそうに聞き耳を立てる
このままずっと変わる事のない日々がきっと
続いていくとさえ思える穏やかな時が流れる事で
あれからずっと戻る事のない君がぱっと
戻ってきそうに思える
窓の外から吹き抜く風が抜け殻の部屋を彩る
色褪せていくカレンダーには約束が赤いペンで書いたまま
昼下がりの道路沿いを
独り歩き探している
在し日々の面影を
残す物や風景を
もっとちゃんと
鍵をかけて
飛び去れぬよう
心まで縛って
わたし以外
誰のことも
愛せぬよう
全てを奪って
部屋の外から聞こえる声がガラ空きの心に響く
あの日流した涙の跡は顔を洗っても消えない
どこに居ても何をしていても
笑いあってたふたりの思い出から
いつまでも逃げられない
ひとり置いて行かれている
惨めで笑えてしまう
君と過ごした大きな部屋に
ちっぽけな私がひとり
飛び立たれた鳥籠の様に
意味のないモノに成り下がっている