うち じじい―家の祖父は猫嫌い。明治のエッセイからお送りします
作者の池田蕉園の本業は作家ではなく女流日本画家で
青空文庫で見つけた時もこれ以外の作品は見つかりませんでした
彼女の父が現在の大阪府にあたる岸和田藩の藩士だったそうなので
父方の祖父の話とすると下地については概ね実話だと思われます
蕉園自身はセレブのお嬢様なんですがこの文章はフランクな雰囲気があって読んでいて楽しいです
じじい役は魂魄妖忌。若くても年寄りでも行ける男性キャラというのは便利
じじいの孫=語り手の蕉園をようむにするかゆゆこにするかはかなり迷いましたが
設定より雰囲気を重視して後者に決定しました
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
蕉園は享年31歳で亡くなった薄命の人でした
ラストの幽々子が無貌なのは「亡霊の令嬢」というキャラにその生涯が重なった
無意識の産物だったのかもしれません
青空文庫版
https://www.aozora.gr.jp/cards/001351/files/49202_33049.htmlゆっくり劇場マイリスト(
mylist/67371000)