Youtubeからの転載です(
https://www.youtube.com/watch?v=b6irB1IeRo4)。
1878年、ラロは「スペイン交響曲」に次ぐ3番目のヴァイオリン協奏曲「ノルウェー幻想曲」を作曲し、サ
ラサーテの独奏による初演は成功を収めました。その初演のすぐ後に、ラロはこの作品を純粋な管弦楽曲に
改作することを構想し、さっそく作業に取り掛かります。そして翌1879年初頭に改作は完了し、4月20日に
パリでエドゥアール・コロンヌの指揮、コンセール・コロンヌ(コロンヌ管弦楽団)の演奏によって初演さ
れ、こちらも原曲同様に成功を収めました。ラロは初演を成功させたエドゥアール・コロンヌに感謝して、
本作を献呈しています。
原曲が協奏曲に一般的な3楽章構成であるのに対し、本作は2楽章から成る狂詩曲に編曲され、演奏時間も原
曲より短い10分強となっています。
この作品は1880年にベルリンで楽譜が出版される際に「管弦楽のための狂詩曲」と名付けられました。し
かし原曲が「ノルウェー幻想曲」であること、そして原曲同様にノルウェーの民族音楽から題材をとってい
ることから、ほどなくして「ノルウェー狂詩曲」の題名が定着し、現在に至っています。
ハンスペーター・グミュール指揮
ニュルンベルク交響楽団