月灯りふんわり落ちてくる夜は
あなたのことばかり。考えても考えても つきることもなくて・・・
この思い、風にのせて伝えたい
そんなことを思っていたら、突然後ろから声がした
「月が 綺麗ですね」
・・・初音さんだ!
お風呂上りだろうか。ほんのり香る石鹸の匂い。
今日会えたのは偶然?
いや、違う。こんな綺麗な月夜に逢えたのは、また深く君のこと
好きになったから。つまりは必然。デスティニー。
あの夏の日の花火のこともあるし、僕のほうから手をつないでもいいのかな?
がっついてるって思われないかな?ああほのかに香るいい匂い。
初音さん石鹸派なのかな?やっぱり肩から洗うのかな?二の腕かな?
初音さんの二の腕・・・!ふに、ふに・・・ あああ!ほのかに香るいい匂い!
ああもう気が狂いそうだちくしょう!!
僕の妄想が限界に達してるのを察して、初音さんがおねだりサインを
出してくれた。相変わらずの冷たい手。でも僕の心を温めてくれる手。
「このまま 終わらなかったらいいのに」
あの時の言葉を冗談ぽく口に出してみた。
「・・・バカ」
苦笑いする初音さんだけどこれは僕の本心。
神様。今この時だけ、世界を止めて。
これはありふれた小さな恋の物語。
僕たちはまだプロローグだけど、このまっ白なページに、あなたの笑顔が、欲しい。
■お借りした物は以下とコンテンツツリーにて
・原曲 小川七生 「月灯りふんわり落ちてくる夜」
演奏 kei様
sm2811334 うた うちのおミク
・振り返りモーション mototo=toto様
・Lat式ミク 浴衣改変 plover様