ボカロ38作目。
前略
出会ってから16年、一緒に作るようになってから9年。
長いようで短いこの間に、あなたにも私にも多くのことがありました。
先輩の後を追うように駆け出したあなたの後ろには、今や数え切れぬほどの後輩がいます。
ジャンルもテンポも問わず、自由自在に渡り繋いできた航路には、未だ輝きを失わぬ星達があります。
そんな姿を、私もまた、時に陰ながら見守り、そして時に肩を借りてきました。
あの頃の私はまだなんてことのないしがない学生で、時にひねくれながら、夢を見ていました。
それを諦める選択肢も、別の光を探す道も、きっとどこかにあったでしょう。
だけど、そうはならなかった。
あなたが歌ってくれるのなら、私はきっとその夢を追い続けられると、信じていました。
今、私は、少しずつだけど、その夢を一つずつ、小さなところから叶えているように思います。
ラジオで取り上げてもらったり、1万再生を突破したり、他の人の曲に携われたり、地上波で自分の曲を聞いたこともありました。
そして何よりも、これまでに多くのリスナーの方々に出会うことができ、また、彼らの記憶のうちのいくつかに私の曲があることと思います。それが何よりも有難いことと思っています。
あなたのおかげで、私は音楽を続けてこられました。
曲を作ること、映像を作ること、色んなことを少しずつ磨き続けることを苦にせずここまできました。
私はあなたの歌声が好きです。
他のどんな"ボーカロイド"よりも、私はあなたの声をずっと信じています。これからも、ずっと。
遅くなってしまったけれど、16周年おめでとうございます。
今回は、そんなあなたの歌を作りました。
これからも、どうぞ、末永くよろしくお願いします。
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