あなたのうしろ怪談EP1:チクセキ
※前話は暗い話or怖い話と一緒くたになっていたので今後は「あなたのうしろ怪談」として投稿します。
シリーズは怪談となります。
イラストの名前はトムヌール。
振り返る時にはここにいない。
※文章版
慣れる。
その一言で全てが鍛えられたといつも勘違いされている。
無い。
そんな幻想は。
幼き日に見た鳥の影。
けれど、確かにあれはヒトの髪だった。
死んでいるのに生きているように残り続けている中性的な存在。
いつも左から現れる。
勿論、内弁慶だから自分の敷地内のみ。
獣に舐められ居場所をなくした死者は私の後ろでチラ見せしてくる。
何十年経ったのだろう。
恐怖は些細なものから死ぬまで続いている。
何もしてこない
だからこそ何も出来ない。
しかし、こちらも積み重ね慣れてしまった。
さっきは慣れは幻想と言ったが、言い方を変えましょう。
蓄積は興味へと変わる。
さあ見せてみろ。
オマエノキョウフヲ!