暗がりのよくないもの
作詞・作編曲 へやぎ
スッと伸びきった 一本道
もう影も 見えなくなるかな
何か 緊張の時みたい
そんな心臓が 中にある
どこからともなく 緩い音
ああ 靴紐が解けているな
墓場とか あったりするかな
そっちの 茂みの中に
終わらないとか 無限だとか
頭では 捉えられないな
足元の石を 蹴り飛ばす
不規則に動いて 消えた
何もかも 順調だったかな
ならこれは 最悪だけれど
そういえば 何も持ってないな
先を見て 目を逸らした
「こっち」とか「おいでとか」
聞こえたら ああ 嫌だな
どうしようも ないなんて
ありえない
朝にならないかな ならないかもな
これだけが 全てならば
それは空かな なら宇宙はあるかも
でも星は 見えないな
小さい頃 見た気がする
それすら これが見せているんだよな
やけに澄んで 透明を
私に くれている
足を動かせば 音が鳴る
響かない 薄い 軽い音
それすらも なんだかよくない
気がして 動くのをやめた
暗がりには よくないものが
住んでいる って昔から言うよな
誰かが 誰かに伝えてさ
警告みたいなもんか
「こっち」とか「もうすぐ」とか
聞こえそうで 振り向いた
どうしようも ないなんて
わからない
青くならないかな どれくらい待つ
流れてすら いないかもな
何かが舞った 枯葉だろうな
蝉とか 蛍は いないしな
似た場所で 遊んだ記憶
誰と いくつの時は 出てこない
いらないんだろ 目的も
その意味すらも
そこが 果てなの
朝にならないかな ならないかもな
私の思う 朝には
それは空かな なら宇宙はあるかも
星が 流れないかな
小さい頃 見た気がする
惑わされてる 歪まされていく
時々 浮いている
みたいになるな
青くならないかな 随分待った
もう流れも 追えないな
何かが鳴った 落ち葉だろうな
蝉とか 蛍は いたのかな
この道を 走った記憶
夏だった それ以外 出てこない
ひんやりと 彷徨いを
私に くれている